プロパーで入った前職の同僚が社外のサークル活動で出会った女の子と入籍をし、先日両名の結婚式に招待していただいたので参列してきました。
色々、今の自分にとても良い時間だったので、なぜそう思ったのかということを忘れないために書き記したくキーボードをたたいておきます。
〇元同僚について
その同僚とは、新卒時代の離島の地で苦楽を共にした私にとってはかけがえのない存在ではあるんですけど、なんといえばいいのか、ちゃんとした人間を生きる、結構私の人間のカテゴリの中で尊敬に値する部分にいる人なんですよね。
彼は結婚してゆくゆくは家庭を持って、家を買い、会社の偉い人になるのだろうという感じの人間です。
彼のお父様が「自分の息子はスポーツや勉強も秀でたものはありませんでしたが、思いやりをもつことをだいじにしろと言い続けて、結果こんな身の回りの人に恵まれることができた、こんな素敵な人と結ばれる事ができました」と仰っていました。
事実、私は人生の最大の暗黒時代だった転勤時代、一緒に赴いたこの同僚がいなければ、完全に心を病んで、その土地を完成系のヘイトを持って今も過ごしていたと思われます。
入社当初は、軽薄な言動が多くて、まあ要するにチャラい、根暗な私とは正反対だし絶対に何か一緒にすることはないだろうと思っていたんですが、新卒二人ボッチでの離島時代、他人のために考える努力を惜しまないその姿に、私は感銘を受けました。そして何より救われていました。そんな彼がえらぶ奥さんが、人間として悪いとは到底思えないんですよね。
彼の思いやりの根っこはこのご両親だったこと、そして、そのご両親がそうおっしゃるのであれば、この場に参列している人々は、この新郎新婦に少しながらでも思いやりを持って接された人たちなんだなと思って、これが世界平和の発露なのか?と思いました。
他人のために考える努力、というのは、もともと出会う前からしていたとは思えないんですが笑 おそらく、会社の先輩などから仕事に対するスタンスの指摘を受けて、その中で自分で独自に気づいて自然に培ってきた能力なんじゃないかと勝手に感じています…
もちろんもともとのご両親の教育や環境下によって、備わった素質があったという前提で。
上司など権威がある肩書の方は参列していなかったんですが(本当にたくさんの先輩後輩友人ばかりでした)それでも彼はあらゆる人を救い、救われ、きっと求められて上に立つ人間だろうと推測します。お酌や頭や他人を下げなくても、肩書や権力ってあとからついてくるものなんですよね…
勉強やスポーツは、言うても、人並以上はできるとは思うんですが、そんなものよりも素晴らしい魅力や長所が彼にはあったなと、私が思う良い人間てこういうことだな、とお父様の祝辞を聞いてホロリ。
〇会社の先輩との関係
役職つきの人間はいませんでしたが、2人だけ会社の先輩が招待されました。
1人の方は、参列者代表のスピーチを行なっていたんですが、どうやら彼に考え抜くことを教えたのはその方のようで、披露宴冒頭で、彼にそのように教えたと、そして立派な社会人になったと褒め倒されておりました。
最近あらゆることを考えすぎて、考えることがすごく面倒になって、仕事や人付き合いを適当にしがちだったんですが、でもそのスピーチを聞いて大反省しました。
私は思いやりとはまた別のベクトルで、考えることを放棄しない、というのがモットーなんですが、たまにそれに縛られて息苦しくなりクソ人間みたいになることがあります。連絡を適当に返す、とか、仕事もなあなあにこなす、とか。
ちょうどその日は、あの案件テキトーに片付けようとしたなとか、友人のLINE既読無視してんな、とか思うことがたくさんありまして。
あーーーー、こんな人間になるには、ちゃんと考え抜いて行動しなきゃいけなかった、と気づき、反省。
先輩もB5の細かい文字の原稿をしわくちゃになるほど何度も読んでいて、こういう関係の積み重ねなんだよ人生は…とまたも反省です。
まったく会社の紹介などせず、先輩後輩の関係の中で、彼の素晴らしいところ、今後の気を付けて奥さんと乗り越えてほしいことを見栄もなく、丁寧に熱く認められていて、すごくいいなと思った次第です。
〇彼のメッセージの話
よくある披露宴の参列者のテーブルの上に置いてあるメッセージカード。
それぞれ一言だけ書いてあったんですが、おそらくその人を通して得られた気づきなどが書いてありました。「キツくても仕事に行くこと」が私はそうだったんですが笑
あとは仕事のさぼり方、だとか、手の抜き方とかね。
ふつう、「また今度ご飯いってね」「何とか楽しかったね」「これからもよろしくね」的なことが書いてあるのが通説かと思うんですが、そういうことを書くんですね、彼は。
他人から得られた気づきを、言語化してメッセージに落とす、そのことについて感謝をしているというのを伝えてくるって、常に他人のいいところを抽出して人と好意的に接している人間じゃないとできないことかと思います。
そういうところも人間性でてますよね。。。
〇べた褒めで終わりそう
ほんとに終わりそう。悔しい。人間として尊敬している、というのを今回の式で再認識したのですが、「今の私は大丈夫か?」というのをもう一度振り返られるいい機会だったと思います。
参列者に呼ばれて光栄だとも思ったし、「またね」「これからもよろしくおねがいします」と言われることが、こんなにうれしいと思ったことは久しぶりでした。
というか、純粋にこんなに人を尊敬できると思ったのも久しぶりで、こんな記事を書いていることにも正直びっくりしている。それほど敬意と友情と愛がバランスよくある式だったと思います。
新婦側より新郎側のほうがなんだか落ち着いていてご飯を食べたりできて、私は好きでした。女子って緊張するよね、なんでだろう…。私も男がよかった、、、と、男だったらもっと対等にいられたのだろうか、と考える毎日です。
前職は円満退職で、ほかにやりたいことがあるからニートになりたいという理由で半年前に辞めました。2か月ニートして結局働きましたけど、興味のある業界に来られて、そしてこれからも好きなことにまい進できそうで、とにかく円満退職のままでいられそうでよかったです…。